巻物

勢いで吠える彼と夕立

ぬるい麻婆豆腐が冷えるまで

生きていく上で、「ピエロ」の意味合いってどう思う?どうでもいいって言える?「絵描き」は、君にとってはどんな意味があるんだろう。

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息もつかさず歌う家族と俺

職場で仲良くなった女の人がいる。
少し変わった女性で、トークの内容がいつも興味深かった。
それに加えて、彼女は資格大好きだということ。
幼稚園教諭の免許、潜水士の資格、インテリアコーディネイター。
観光英語検定1級、総合旅行業務取扱主任者、危険物取扱。
公認会計士まで持っているとうわさ。
さすがにこれを友達に話してみたところ、あなたの勘違いじゃないかと思う、と言われたけれど。
彼女は、父親と同い年の部長と結婚し退職していった。

蒸し暑い木曜の朝に焼酎を
お願いされて、山の竹の除去を手伝っていたが、モウソウダケが非常にひしめいていてひどかった。
知人が山の管理を両親から継承して、大きな竹が密集しすぎて、手入れのしようがなかったそうだ。
私たちは、業務で応用する青竹が手に入れたかったので、もらえることになり、ちょうど良かったが、足元も悪い里山から運び出すのもひどかった。

余裕で口笛を吹くあいつと季節はずれの雪

まだ見ぬロシアに、絶対旅したいという目標がある。
英語のクラスに行き詰った時、ロシアの言語をやってみようかと検討したことがある。
だがしかし、本屋で読んだロシア語の初歩的なテキストの最初だけで速攻で辞めた。
とにかく活用の種類が突き抜けて複雑だったのと、発音のあの巻き舌だ。
ツアー客としてウォッカとオリビエを目標にいけたらいいなと思う。

寒い休日の朝にお酒を
買い求めた縫物用の布で、幼稚園に行くひとり娘の入れ物を裁縫しなくてはならない。
それは、家内が作るのだが、俺もしたくないわけではないので、大変そうだったら役割分担をしてやってみようと考えている。
必要なものをしまうものが園に通い始めるために必要らしい。
ミシンもいよいよ到着した。
使った感じもみてみようと思っている。

騒がしく体操する兄弟と月夜

明日香は、高校を卒業して一番に心を開いた友達だ。
彼女の魅力的なところは、受け入れの幅が広くて、細かい事はどうでもいいという寛大さ。
私の方から、友達になってと言ったそうだが、記憶にないけど、そうだと思う。
一緒にいると、ほとんどの事が小さくなるので、凄く心が軽くなる。
痩せててスキニーなのに夜中にファミレスでステーキを食べに車を走らせたりするという。

風の強い木曜の朝に想い出に浸る
ほほえみって魅力的だなーと思うので、できるだけ笑顔で話すように気を付けている。
なるべく、場所と場合を考えて。
けれど、周囲に強引に押し付けては良いとは言えない。
結局は、一概には言えないが、自身の考えとして。
業務中は真顔で必死で商談をこなしていた人が、ほころばせたその瞬間。
すごーく大好き。
笑いじわできる人がタイプ!と話していた学生時代の友人。
その気持ちも理解できるかもしれない。

息絶え絶えで体操するあなたと枯れた森

鹿児島市に定住してみて、霊前にいつも、弔花をしている方がひしめいていることに面食らった。
老齢の方は、その日その日、お墓に生花をしていないと、周辺の女性の目が懸念だそうだ。
連日、切り花をなさっているので、月々のお花代も非常に大変らしい。
毎日、隣近所の年配の女性は霊前に集まって菊をあげながら、会話もしていて、墓の陰気くさい空気はなく、あたかも、人の集まる公園のようにはなやかな雰囲気だ。

ひんやりした休日の明け方に読書を
見入ってしまうくらい美人さんに出会ったことがありますか?
過去に一度見かけました。
電車内で20代後半くらいの方。
同性の自分ですが、ときめいてしまいました。
どれくらいケアをしているか、という自分の努力も関係すると思います。
だけど、内側から醸し出るオーラはたぶん存在しますよね。
この世界には魅力的な方が多くいらっしゃるんだなーと思いました。

泣きながら話す姉妹と夕焼け

2年前から、鹿児島に住むようになって台風の直撃をとっても気にかけるようになった。
強風が全く違うからだ。
九州北部に住んでいたことも埼玉に住んでいたこともあるが、しかし、台風の強風が全然違う。
サッカーのゴールポストが転がり走ると話を聞いた時は、大げさだと思ったが、本当だった。
暴風域の猛威がすごい台風が通過した後は、ヤシや大木は道路に倒れ、海の横の道はゴミでたくさんで車で走るのにも道を選ばないと走れない。
海近くの家では、車両のサイドミラーが破損したり、民家のガラスが破損し、風が入って天井が飛んだりと本当かと思っていたようなことを目撃した。
真上を通らずにかすっただけでも風は大変強く、古い家にいると家の揺れる音がとても心配してしまう。

控え目に吠える妹と公園の噴水
江國香織の物語に登場する女性は、なんとなくクレイジーだ。
例えば、東京タワーの詩史。
あと、スイートリトルライズの瑠璃子。
それと、ウエハースの椅子の女性画家など。
江國さんの隠された部分を、極端にして表現した形なのかもしれない。
心からクレイジーなのが、神様のボートの葉子だ。
待っていれば迎えに来る可能性もある「あのひと」を待ち、色々なところに引っ越す。
恋人を絶対に忘れないよう、絶対会えると確信して。
挙句にはママは現実を生きていないと娘に言われるが、彼女には全くピンとこない。
というのが、神様のボートの最もクレイジーな見せ場だ。
個人的には、ウエハースの椅子には絶対に座れないけれど神様のボートには乗れる。
江國香織さんの書く、クレイジーでも綺麗でせつない登場人物が大大大好きだ。

手裏剣


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